阿,部,智,里先生の八咫烏シリーズ小説の非公式まとめwikiです。このwikiはファンの運営するものであり小説作者様並びには発行元の公式団体とは一切関係ありません。

八咫烏シリーズ第一作目【烏に単は似合わない】
時系列:寛烏六年春に四家の姫が登殿してから翌年寛烏七年春に若宮が正室を決めるまでの姫側視点の一年間のお話。

単行本(ハードカバー): 356ページ(発行: 2012/06)

文庫本:377ページ(発行: 2014/6/10)

内容(「BOOK」データベースより)
八咫烏が支配する世界で始まった、世継ぎの若宮の后選び。宮廷に集められた四人の姫それぞれの陰謀や恋心が火花を散らす。だが肝心の若宮が一向に現れないままに次々と事件が!失踪する侍女、後宮への侵入者、謎の手紙…。后選びの妨害者は誰なのか?そして若宮に選ばれるのは誰なのか?第19回松本清張賞最年少受賞。


・冒頭詩文

 ――山神さまがこの地にご光来ましました時、山の峰からは水が溢れ、たちまち木々は花を付け、稲穂は重く頭を垂れた。
 豊かな山内をご覧になった山神さまは、自らに代わり、この地を整えることを金烏にお命じになったという。
 そこで金烏は四人の子供たちに、それぞれ、四つに土地をお分けになった。
 一番目の子どもには花咲く東の地を。
 二番目の子どもには果実稔る南の地を。
 三番目の子どもには稲穂垂れる西の地を。
 四番目のこどもには水湧き踊る北の地を。
 四人の子どもらは、子子孫孫、与えられた土地を、良く守ることを金烏に約束した。
 これが四家四領の始めであり、金烏を宿す、宗家の始めであるという――

兵部卿(ひょうぶきょう) 巡礼回想録『山内囀喙集(やまうちてんかいしゅう)』より 
 
「東(ひんがし)ノ領ニテアル嫗(おみな)ノ語リタル山内ノ肇(はじ)メノ話」
 

序章
若宮が幼少期に“すみ”という馴染みの悪友と屋敷を抜け出して遊びに行った先で美しい装いの少女(あせび)と出会ったという冒頭。
若宮が五〜六歳ぐらいの話。遊びに行った先は東領との境目の崖。
 

第一章 春
梅の咲き始めの季節あせびが双葉のかわりに登殿が決まる話から上巳の節句前まで。

大紫の御前に「あせび」の名をつけられる。
秋殿での茶会の席にて香の話と雛人形の事であせびが真赭の薄に馬鹿にされる。
あせび、藤波に宝物庫で長琴(なごん)を見せられる。あせび、宝物庫にて金烏陛下の下男と偽った今上陛下と会う。
桜花宮の近くに来ていた若宮を透廊から御簾越しに浜木綿と見る。若宮がこちらを見上げる。
上巳の節句前の桜が舞い散る最中の話。
 

第二章 夏
端午の節句の話。

若葉の季節、端午の節句一日目に端午の儀式の場(涼み台)であせびが長琴を披露する。
今日の儀式に出席する予定の若宮がいつまでたっても儀式に顔を出さない。烏大夫(からすだゆう)の話になる。その直後雪哉が落ちてくる。
あせびはこの時初めて八咫烏が鳥形になれる事と金烏の伝説について知る。
正体を隠したままの今上陛下からあせびへ最初の文が届く。文通を始める。
 

第三章 秋
七夕の儀式から冬、秋殿の夜這い騒ぎの話。

端午の節句から二ヵ月後の七夕の日、姫から若宮へ着物を贈る儀式の場にまたしても若宮は現れず代わりに雪哉をよこす。
七夕後菊野は真赭に命じられ若宮の動向を探るべく同じ西領出身で若宮の護衛の澄尾との会合の場を設ける。
その直後早桃の窃盗騒ぎが起こる。浜木綿がその場を収めるが翌日早桃は行方をくらます。
十日後、あせびは白珠と手紙の事で一悶着。真赭が止めに入った際にもうすぐ頸草院入りする弟(明留)の話がちらっと出る。
秋が終わって冬の気配が強くなってきた頃、澄尾から早桃の死を知らされる。
その晩、あせびに手引きされた嘉助があせびの春殿と間違えて秋殿の真赭の寝室に忍び込み曲者として藤宮連に殺される。
白珠だけが招集に駆けつけないので冬殿へ向かう。
 

第四章 冬
白珠の過去話から浜木綿の離脱の話。

登殿の一年前の白珠と北家下男一巳の話。登殿が決まった事で一巳は白珠に駆け落ちを持ち掛けるが白珠は家の事を考えそれを断る。それから一巳は白珠と決別し会いに来る事がなくなっていた。白珠が桜花宮へ入って間もなく一巳は頸草院の下働きとなった。
冬、嘉助が忍び込んだ事件の少し前に若宮の手引きで一巳が冬殿の白珠のもとへ姿を現す。次の月のない晩に迎えに行くと告げられるが白珠はぎりぎりまで悩む。
一巳の動向を察知した茶の花は当の月のない晩に白珠に若宮からのお渡りがあると嘘をつき一巳に会いに行けぬよう足止めをする。
当の月のない晩が嘉助が忍び込んだ日と同じ日であったので白珠は殺されたのが一巳だと思い込み発狂する。
精神状態が修羅場の中南家の真意に気が付いた浜木綿は自分の生い立ちと自分が桜花宮へ送られてきた本当の理由を全てばらして“烏大夫”は自分だと言い、桜花宮から飛び立つ。
 

第五章 再びの春
撫子の登殿から全ての真相、浜木綿を正室に迎える話。

春、桜の咲く頃、夏殿からいなくなった浜木綿の代わりに撫子が新しい夏殿の姫として登殿し浜木綿は正式に宿下がりが決定。浜木綿は実質身分剥奪の上の追放処分となる。
撫子登殿から数日後、夏殿主催の花の宴が催される。その宴の席で楽人達のいる舞台に若宮が面をつけて乱入。
真赭が澄尾に探させ浜木綿を自分の下女として引き取っていた。若宮をこの場に呼んだのも真赭が澄尾を通して手紙を送った。
この場で若宮は文の横取りの真犯人が藤波である事と南家の真の狙いを暴く。

・南家の真の狙い
南家の姫が赤烏になる事で南家が地位を得る事ではなく、若宮の廃嫡による長束の復帰が狙い。
浜木綿を入内させてそのお付きの者に刺客とすれば簡単に若宮の命が奪える。若宮が死ねば必然的に長束に日嗣の御子の座が戻る。
浜木綿はそれに気が付き自分が正室にならぬよう姫らしからぬ行動をとって南家の思惑を阻止していた。

・若宮の考え
若宮はこれまで桜花宮に姿を現さなかったのは意味がないからと言いきる。若宮の妻に求める条件は見目や気立てなど全く視野になく、「私の動向に惑わされず、変わらない意思、強い信念を持って皇后の責務を果たそうとする者、またそれを果たすだけの実力を持った者」と言う。

・真赭の結論
若宮は「真赭は待つこともできたし必要な時に動けたし浜木綿が見込んだ女なので真赭でもいい」と言うが、真赭はその考え方に同意できず長年抱いてきた恋心も消えすっかり若宮に幻滅し、その場で髪を切り落とし赤烏候補から降りる。真赭は浜木綿の筆頭女房となる事を宣言する。

・白珠について
また、不幸にしかならない白珠には一巳との子を身籠っていると嘘を教え宿下がりするよう命じる。そして死んだと思い込んでいた一巳に合わせた。(ここで一巳を連れてきたのが雪哉)

・あせびについて
早桃の死の真相、真赭の寝室に忍び込み処刑された男が嘉助である事、あせびが実は早桃と嘉助を死に追いやった張本人であり、藤波の文の横取りもそうするようにあせびが仕向けた事を指摘し、悪意がなければ全て許されると知っている者を許すわけにはいかないとし、宿下がりを命じる。(着物を着ていると鳥形に転身できない話で雪哉が説明する。)

・浜木綿と若宮の関係
若宮は最終的に自分勝手な条件を突き付けて浜木綿に妻になってほしいと言う。浜木綿はそれを了承、正室となる。
冒頭の“すみ”は実は浜木綿で本名を墨子という。若宮は最初から浜木綿があの時のすみであるとわかっていた。

・浮雲の真相
あせびの父は実は東家当主ではない。下男の男。よってあせびは正当な宮烏の子ではない、あせびこそが“烏大夫”。
十六夜を殺したのは浜木綿の両親ではなく浮雲。藤波の羽母の候補に自分と浜木綿の母が挙がっていた為、浜木綿の母からもらった伽乱を使い十六夜を殺し浜木綿の母に罪を着せた。
浮雲はあせびの父に当たる下男の男に刺されて死んだ。
 

終章
冒頭の幼少期の若宮殿下のあせびとの運命の出会いのミスリードの種明かし。
「この人がいい」と思ったのがあせびに対してではなく悪友の“すみ”に対してというオチ。


このページへのコメント

「スミ」→「すみ」に変更しました。

Posted by あるま 2016年06月30日(木) 20:29:19

コメントをかく


ユーザーIDでかく場合はこちら

画像に記載されている文字を下のフォームに入力してください。

「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu


管理・編集者

    • 編集者
      • サクマ(sakuma_karasu)
      • あるま(alma_616)
      • ことは(kth00kth)
      • 青霧(ask29hkr29)
    • 文章提供者様
      • ふぃお様
      • 花筐様
    • サイト管理人
      • サクマ(sakuma_karasu)

Wiki内検索

メンバーのみ編集できます